課金をやめたいけど、やめられない
と悩んでいる人はいませんか。
そんな人には、
徹底的に正直になる
大切さを知ってほしいです。
そして、
- セルフ・バインディング
- 苦痛の追求
の2つの方法を使用し、課金をしない生活を過ごして欲しいです。
なぜ、徹底的な正直さが必要かというと、2つの方法だけでは課金をやめることが難しいことが多いからです。
例えば、こんな経験をしている方もいると思います。
アンインストールしたアプリをまた、インストールして課金してしまった。
1回5000円までと決めたのに気づいたら3万円も課金していた。
実は、僕の経験談です。
僕も、ゲームが好きで色々なソシャゲに課金していました。
課金したソシャゲ
パズドラ、モンスト、黒猫のウィズ、白猫プロジェクト、トレクル、ドッカンバトル、プロスピ、コトダマン、グラクロなど
始めは5000円程度でしたが、徐々に増えていきました。
1回のイベントで5万円以上課金したこともあります。
総額すると、100万円以上は課金していると思います。
そんな僕が課金の沼から抜け出し、課金のない生活を取り戻すことができたのは、
徹底的な正直さ
+
セルフ・バインディング
苦痛の追求
を実践したおかげです。
課金をしない生活では、
- お金に追われない生活
- 使いたいものにお金を使う生活
をすることができています。
今回、参考にした本がこちらになります。
引用:ドーパミン中毒(新潮文書)著:アンナ・レンブケ、恩蔵絢子(訳)
課金をやめたいと思っている人は、当ブログをぜひ、見て欲しいです。
目次
なぜ、課金額が増えていくのか
課金額が増えていくには3つの理由があります。
- アクセスがしやすい
- ドーパミンの効果
- 快楽と苦痛のシーソ
1つずつ見ていきましょう。
アクセスがしやすい
現代では、2つの理由から課金へのアクセスがしやすい状況となっています。
- 課金の仕組みの変化
- SNSの普及
課金の仕組みの変化
昔はプリペイドカードでの課金が主でしたが、今はクレジットカードでの課金が主になっています。
プリペイドカードの特徴
- 買いに行かなければならない。
- ATMでお金を引き落とす必要がある。
- コードを入力もしくは読み込む必要がある。
- 課金までに少し手間がかかる。
クレジットカードの特徴
- 買いに行く必要がない。
- ATMからお金を引き出す必要がない。
- 指紋、顔認証でさらにアクセスしやすくなっている。
- 課金までに手間がほとんどかからない。
このようにクレジットカード方が圧倒的に課金へアクセスがしやすいです。
実際に僕もスマホにクレジットカードを紐付けられるようになってから、課金額が圧倒的に増えました。
SNSの普及
現代では、様々なSNSが普及しており、ソシャゲの課金について情報が拡散されています。
例えば、TwitterでのツイートやYoutubeでのゲーム実況などです。
SNSでの情報拡散は課金に影響を及ぼす可能性があります。
なぜなら、課金というワードを聞きたくなくても耳にしてしまうためです。
興味本位で課金を始め、どっぷり浸かってしまうこともあります。
ドーパミンの効果
ドーパミンとは
報酬処理に関わる神経伝達物質の1つである。
引用:ドーパミン中毒より
ドーパミンは報酬を得ようとする動機の方に重要な役割がある。
「好き」というより、「欲しい」に関係しているのである。
これをソシャゲに当てはめると、このようになります。
step
1ソシャゲのイベントの情報を見る
step
2欲しいキャラが見つかる
ドーパミンが出始める
step
3課金する
step
4ガチャを回す
ドーパミンが増える
step
5欲しいキャラが手に入る
ドーパミンが最高潮になる
ドーパミンで問題なのは、耐性がついてしまうことです。
- 「課金」
- 「強いキャラが欲しい」
- 「欲しいキャラが手に入らない」
- 「再課金」
というループを繰り返します。
欲しいキャラが出るまで、ドーパミンは出続けます。
なぜなら、ドーパミンは「欲しい」に関係している神経伝達物質だからです。
脳にドーパミンが出ている時間が長くなると、脳が快感を覚えてしまいます。
そして、より快感を得ようとして、より多くのドーパミンが必要になってしまいます。
このようにドーパミンの影響で課金額が増えてしまいます。
快楽と苦痛のシーソ
快楽と苦痛はシーソのような関係にあります。
なぜなら、快楽と苦痛は脳の同じ場所で処理されているからです。
そして、快楽の方に傾けば、必ず苦痛の方に傾くようになっています。
まるで、シーソのような関係性です。
ソシャゲへの課金では、次のようになります。
課金中
課金後
さらに時間経過
この快楽と苦痛の間には、自分の意志はまったく関係ありません。
脳が勝手に判断してしまいます。
傾いたとき、脳がシーソを水平に戻そうと働いてしまうのです。
このシステムのことを恒常性(ホメオスタシス)と言います。
恒常性(ホメオスタシス)は少しやっかいな部分もあります。
それは、
- 快楽を感じれば、必ず脳が苦痛を感じるタイミングが来る
- 苦痛を感じれば、必ず快楽が欲しいと脳が思ってしまう
の2つの点です。
そして、快楽を得る神経伝達物質の1つはドーパミンであり、ドーパミンには耐性があります。
ドーパミンの耐性が快楽と苦痛のシーソのバランスを徐々に崩していきます。
イメージとしては、次のようになります。
正常なバランスのとき
バランスが崩れているとき
ソシャゲへの課金自体が快楽を得る行動のため、シーソは苦痛側に傾きます。
その他にも苦痛側にシーソが傾いてしまうことはたくさんあります。
例えば、
課金したのに欲しいキャラが全然手に入らない。
貯金がなくなり、生活していくのが苦しい。
仕事でミスをしてしまった。
などです。
この場合もシーソは苦痛側に傾きます。
そして、自動的に脳が快楽を欲しがってしまいます。
このように3つの要素
- アクセスがしやすい
- ドーパミンの効果
- 快楽と苦痛のシーソ
がソシャゲへの課金を促進させていく理由になります。
徹底的な正直さ
ソシャゲ課金の沼から抜け出すためには、
徹底的に正直になる
ことが大切になります。
なぜ、徹底的に正直になる必要があるのか。
2つの理由があります。
それは
- 人には嘘をつく習性がある
- 正直は苦痛を伴う
です。
1つずつ見てきましょう。
人は嘘をつく
人には嘘をつく習性があります。
しかし、昔と現代では意味合いが少し異なります。
昔の嘘
少ない資源を得る必要がある。
→嘘は生きていくために必要な習性
現代の嘘
資源自体は足りている
→現代の嘘は自分の行動を正当化する意味合いが多い
生きていくのに不必要な嘘が多い
では、ソシャゲの課金による嘘はどのように影響をするのでしょうか。
まず、苦痛を伴うことが多いです。
課金しているのがバレたらどうしよう。
10万円も課金してしまった。バレたら絶対に怒られる。
と悩む人も多いと思います。
例えば、yahoo知恵袋で「課金」と検索すると、多くは2つの要素がヒットします。
- 課金をする方法
- 課金がバレない方法
課金する前から課金がバレない方法を模索している人が多いということです。
日々、ソシャゲの課金がバレないか悩み、それが苦痛へと変化していきます。
やがて、嘘をつくことは、
- 孤立
- 渇望状態
- 病的な過剰摂取
に陥るリスクがあります。
さらに苦痛が強くなり、快楽と苦痛のシーソが苦痛側に傾く、もしくは傾いたままになります。
より多くの快楽が必要になり、嘘をつけばつくほど、ソシャゲへの課金額が増えていってしまいます。
正直は苦痛を伴う
嘘をつくことは苦痛を伴うと説明しましたが、正直も苦痛を伴います。
しかし、正直と嘘の苦痛に間には明確な違いがあります。
苦痛の違い
正直 | 苦痛 |
---|---|
親密 | 孤立、無関心 |
安心感 | 渇望状態 |
多彩な見方 | 病的な過剰摂取 |
このように正直に伴う苦痛がよい影響を及ぼす理由は、
- 自分の行為を自覚する
- 親密な人間関係の構築に役立つ
- 未来の自分への説明責任を果たす
これら3つの効用のためです。
自分の行為を自覚する
ソシャゲ課金の沼から、抜け出すためには自分の行為を自覚する必要があります。
なぜなら、依存的な行為をしている人は、自分の行為を否認していることが多いからです。
否認とは
自分の行動に対して気がついているが、気づいていないと思うこと。
例えば、
課金額を把握しようとしない
ソシャゲへの課金に依存していると感じているが、認めない
ようなことです。
不利益な自分の行為を自覚することは、苦痛を生じます。
しかし、自分の行為を自覚することで快楽と苦痛のシーソのバランスが整います。
そして、ソシャゲへの課金を促す行為をより自分に意識させることになり、課金の沼から抜け出す一歩となります。
親密な人間関係の構築に役立つ
親密さはそれ自体がドーパミンの原料となります。
親密な関係の人と関わると、脳内より神経伝達物質「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシン役割
報酬回路の活動を高める。つまり、オキシトシンは脳内のドーパミン量を増やす役割がある。
正直になることは親密な関係を深めますが、最初はためらってしまうことがほとんどだと思います。
正直に話すと、自分にあきれてしまうだろう・・・
などと思ってしまうためです。
しかし、実際には反対のことが起こります。
人が近づきます。
相手の不完全さの中に、人は自分自身の弱さや人間らしさを見ます。
自分だけではないと安心するからです。
正直になり、親密な関係を構築することで、ドーパミンやオキシトシンを増やしていきましょう。
未来の自分への説明責任を果たす
「ドーパミン中毒」の中ではこのように書かれている。
日々の生活について一つ一つのシンプルな真実は鎖の中の一つ一つの輪のようなもので、その連なりが正直な自伝的物語になっていく。
引用:ドーパミン中毒(新潮文書)著:アンナ・レンブケ、恩蔵絢子(訳)
この自伝的物語は、わたしたちの過去を教えるだけではなく、将来の行動を形作ることにもなります。
例えば、
正直にならず、ソシャゲへの課金を続けていく。
という物語を続けたとします。
この物語の予想は簡単にできると思います。
将来、ソシャゲへの課金を続ける行動を取ります。
では、
自分に責任を持ち、ソシャゲへの課金に正直になる。
という物語はどうでしょうか。
これも予想は簡単だと思います。
将来、ソシャゲへの課金を辞める行動を取ります。
ソシャゲへの課金を続ける・辞めるはどちらも将来の行動です。
しかし、この行動を決定しているのは「今」の行動です。
「今」日々の生活において一つ一つ正直な行動を取ることで、正直な自伝的物語を作り、未来の自分への説明責任を果たすことができます。
そして、ソシャゲを辞める将来の行動につながっていくわけです。
徹底的な正直さは、
- 自分の行為を自覚する
- 親密な人間関係の構築に役立つ
- 未来の自分への説明責任を果たす
の3つの効用を持ちます。
そして、これから紹介する2つの方法を組み合わせることでソシャゲ課金の沼から抜け出すことができます。
2つの方法
ソシャゲの課金を辞めるための2つの方法は、
- セルフ・バインディング
- 苦痛の追求
です。
セルフ・バインディング
セルフ・バインディングとは、自分で壁を作ることです。
つまり、自分とソシャゲ課金の間に壁を作ります。
壁には「物理的」「時間的」「ジャンル的」の3種類があります。
セルフ・バインディング種類
- 物理的:自分とものを物理的に縛る
- 時間的:自分とものを時間を用いて縛る
- ジャンル的:自分とものを選択的に縛る
ソシャゲへの課金で例えるなら、「物理的」は、スマホやタブレットから離れる、「時間的」は1ヶ月の課金額を決める、「ジャンル的」はゲームに関するSNSは見ないようにするなどになります。
では、なぜ、自分とものの間に壁を作るのでしょうか。
壁を作ることによって、
欲望と行動との間で一時停止ボタンを押せるようになる
ことが理由です。
日常生活でも、「法律」という名の壁がすでに存在しています。
例えば、喫煙、飲酒、免許などには年齢制限があります。
しかし、ソシャゲへの課金には「法律」の壁はありません。
自分で壁を作る、つまりセルフ・バインディングすることで、課金という行動に一時停止が置き、辞めるきっかけとなります。
苦痛の追求
苦痛を追求することもソシャゲ課金を抜け出す方法になります。
この方法は快楽と苦痛のシーソのバランス原理を利用しています。
シーソの原則
- シーソが快楽に傾けば、必ず苦痛にも傾く
- シーソが苦痛に傾けば、必ず快楽にも傾く
つまり、自分から苦痛を追求することで快楽を得る方法になります。
例えば、筋トレやサウナ等が苦痛の追求になります。
苦痛の追求はほどほどにすることが注意点となります。
苦痛を追求しすぎると、その苦痛自体に依存してしまうためです。
苦痛の追求で得られた快楽をソシャゲから得られる快楽に置き換えることで課金を辞めるきかっけとなります。
- セルフ・バインディング
- 苦痛の追求
の2つの方法を基本として、僕がソシャゲへの課金を辞めることができた具体的な方法を説明していきます。
ソシャゲの課金を辞めることができた具体的な方法
僕が、ソシャゲへの課金を辞めることができたステップを紹介します。
このステップを1ヶ月以上継続しました。
- 自分が課金へ依存していることを認める。
- 課金について自問自答する。
- 仕事場で話す。
- クレジットカードの紐づけを外す。
- コンビニには行かないようにする。
- 1ヶ月の課金額を決める。
- メインアプリを決める。
- ホーム画面からアプリ表示を消す。
- ゲーム関係のツイートを見ないようにする。
- ゲーム実況を見ないようにする。
- Nintendoスイッチを買う。
- 週2回筋トレを始める。
- ゲーム時間を読書時間に置き換える。
①~③が徹底的に正直になる、④~⑪がセルフ・バインディング、⑫、⑬が苦痛の追求になります。
- 自分が課金へ依存していることを認める。
- 課金について自問自答する。
- 仕事場で話す。
まずは、徹底的に正直になることが大切です。
特に1.の自分が課金へ依存していることを認めることが最も重要となります。
依存していることを認めないと、その先のステップを乗り越えていくことは難しくなります。
次に、課金について自問自答します。
以下に、僕が行った自問自答のポイントを伝えます。
自問自答のポイント
- 1ヶ月課金をどれくらいしているのか。
- 課金の目的は何か。
- 課金をすることのメリットは何か。
- 課金をすることによっての問題点は何か。
- 課金しないことでどんなことが起こるか。
- 本当に課金は必要なのか。
僕の自問自答の回答を教えます。
自問自答の回答
- 1ヶ月課金をどれくらいしているのか。
→給料の半分以上課金しているときもある。やばい。 - 課金の目的は何か。
→始めは強いキャラを手に入れるためだったけど、段々と課金すること自体が目的となっているなぁ。 - 課金をすることのメリットは何か。
→強いキャラや欲しいキャラが手に入ることだけど、ゲーム自体は全然続かないから、メリットはほとんどないなぁ。 - 課金をすることによっての問題点は何か。
→生活が苦しくなる。金欠。将来不安。 - 課金しないことでどんなことが起こるか。
→禁断症状みたいのが出るのかな。でも、お金が増えるわけだから、生活は楽になりそう。 - 本当に課金が必要なのか
→必要ない。
実際に、ソシャゲへの課金を辞めるとすぐに、「課金したい」という禁断症状みたいのが出ました。
しかし、1ヶ月も立つと、徐々に「課金したい」という気持ちは小さくなっていきました。
また、自分が課金依存者と認めたこと、自問自答した結果を誰かに話してみてください。
必ず理解し、受け止めてくれる人がいます。
ここからは、セルフ・バインディングの具体的な方法について話します。
- 物理的
- クレジットカードの紐づけを外す。
- コンビニには行かないようにする。
- 時間的
- 1ヶ月の課金額1万円と決める。
- ジャンル的
- メインアプリを決める。
- ホーム画面からアプリ表示を消す。
- ゲーム関係のツイートを見ないようにする。
- ゲーム実況を見ないようにする。
- Nintendoスイッチを買う。
ソシャゲへの課金について、セルフ・バインディングで最も有効なのが、
スマホやタブレットを捨てる
だと思います。
しかし、現代社会においてスマホやタブレットを捨てるのは困難です。
なぜなら、連絡を取り合うなど生活の一部として切り離すことができないからです。
そのため、僕はジャンル的セルフ・バインディングを中心に行いました。
特に有効的だったのが、Nintendoスイッチを買うことです。
ソシャゲの課金を辞めて苦しい最初の1ヶ月間を乗り越えられたのは、Nintendoスイッチのおかげと言っても過言ではないです。
ポケモンやパワプロをしてました。
最後に、苦痛の追求について話します。
- 週2回筋トレを始める。
- ゲーム時間を読書時間に置き換える。
自分にとって苦痛になり、すぐにできるものなら何でもいいと思います。
例えば、家事や勉強などですが、その中でも、筋トレと読書はおすすめです。
ポイントはほどほどにやることです。
やりすぎると、苦痛にも依存してしまいます。
また、そもそも嫌なことをいきなり毎日することは困難と思われます。
週2、3回から1時間ほどで始めるのがよいと思います。
もう一度、僕が行ったステップをお見せします。
- 自分が課金へ依存していることを認める。
- 課金について自問自答する。
- 仕事場で話す。
- クレジットカードの紐づけを外す。
- コンビニには行かないようにする。
- 1ヶ月の課金額を決める。
- メインアプリを決める。
- ホーム画面からアプリ表示を消す。
- ゲーム関係のツイートを見ないようにする。
- ゲーム実況を見ないようにする。
- Nintendoスイッチを買う。
- 週2回筋トレを始める。
- ゲーム時間を読書時間に置き換える。
このステップを1ヶ月以上続けました。
なぜなら、依存から抜け出すためには、依存しているものから1ヶ月以上断つ必要があるからです。
僕を参考にして、自分なりのステップを作ってみてください。
まとめ
課金を辞めたいけど、やめられない
と悩んでいる人はまず、
徹底的に正直になる
ことから始めてみてください。
そして、2つの方法
- セルフ・バインディング
- 苦痛の追求
を実践し、ソシャゲ課金のない生活を過ごしてください。
ソシャゲへの課金がない生活では、
- お金に追われない生活
- 使いたいものにお金を使う生活
ができています。
生活が豊かになったと感じています。
ソシャゲへの課金で悩んでいる人はぜひ、取り組んでみてください!
Twitterでは、漫画や読んでよかった本などの情報を発信しています。
よかったら、僕のTwitter(@katti_0207)をフォローしてくれると嬉しいです!
最後まで見ていただいて、ありがとうございました。